おお幾星霜・・・って旧い表現だけど40年近いブランクがあったのに 何を血迷ったか、突然将棋を指したくなり 地元で将棋道場を探してみた。 2度ばかり行ってみたが、どうも得心がいかず ネットで「ネット将棋スクール」を探し当て 入門させていただいたのが、約3年半前のこと。 当時の先輩にはフォアグラ肝臓さんという アマ有段者の方が兄弟子として存在し まったく歯が立たずにコテンパ・・・当たり前だが。 とくに奮起したわけではないのだが 仕事の合間にコツコツと詰め将棋を解き、 自分に合った戦法の定跡を探して 将棋ソフト相手に連日連戦・・・うぐぐ。 最初は「ハム将棋」という初心者向けのソフトにも 馬鹿にされて全然勝てない・・・うげげ。 来る日も来る日も「仕事の合間に」対戦したので、 年間、軽く2000局以上は対戦したのではないだろうか。 それ以外は、スクールの先生と毎月3回の指導対局。 戦績は勝ったり負けたり・・・先生が勝ったり 私が負けたり・・・つまり勝てるわけがない。 でもなぜか落胆せず、毎日続いたもんだ。 漠然と、せめて初段の実力を身につけたい、 という、はかない夢を追い続けていた。 ネット上での対人対戦は、「24将棋」を中心にだが 人間相手だと、ひどく緊張してなかなか慣れない。 変なところで対人恐怖症が出てしまう。 だから、対戦数は極端に少ない。 でも、継続は力なりとはよく言ったものだ。 数日前、先生から通信簿が届いた。 *序盤の指し方がとても上手になった *序盤から中盤入り口が一番しっかりし、成長がめざましい *終盤の速度がやや遅くなるが、ここで厳しい手を指せれば3段と言っていい *今でも初段と言ってよく、途中のしっかり度は相当で数段クラスだ うぎゃあ!!! やったやった、ついに初段なのだ!!! 有段者の実力になったのだ!!! や〜い、ドゥーヴィルのクレモンティーヌよ、 おじさんはついに将棋有段者だぞ! そうしたらクレモンティーヌ曰く。 「堀川先生って、もしかしたら甘党なんじゃないの?」 「そうそう、アイスクリームとケーキ大好き人間だ。よく分かったね」 「だから、おじさんの通信簿もずいぶん甘く採点してんのよ」 「いやあ、そんなはずはない。公私混同は絶対にない先生だ」 「だからおじさんは、世間知らずなのよ」 「うぐぐ。お前にだけは言われたくなかった」 で、クレモンティーヌは私をからかうように 標題の歌を歌ったもんだ。 「チョコレートとお菓子」というタイトルだよ。 あんちくしょうめ。 でもかわゆいクレモンティーヌ・・・憎めない。
by hirune-neko
| 2010-12-11 22:17
| 現実的なお話し
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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