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昼寝ネコの雑記帳

冷徹な陰謀〜Conspiration



昼寝ネコの一族であり、フランス・ドゥーヴィルに住む
私の姪、その名も「クレモンティーヌ」(Clementine)から
極秘扱いの通信網で少し長い映像が送られてきました。

8月の上旬、酷暑のパリを離れ、
海岸近くにひっそりと建つ旧い別荘を
私的に所有するフランス情報部の統括部長が
同盟国である英国、米国、イスラエルそれぞれの情報部の
国際部長に、ドゥーヴィルへの緊急招集をかけたというのです。
統括部長は、ずいぶん長期間にわたり
クレモンティーヌをかわいがっています。
まさか彼女が昼寝ネコ一族とは知らず、
なんの警戒もなく、会議室にクレモンティーヌを・・・。
深刻な会合になりそうなので、
各国部長の緊張をほぐそうという配慮だったのでしょう。
ですから、クレモンティーヌは必然的に会議の
一部始終を目にし、耳にすることになりました。
会議というより、まさに国際情報機関の冷徹な陰謀でした。
この映像は、すぐに私の元に届きましたが、
内容が内容なだけに、誰にも見せず密かに保管していました。
でも、今日の民主党の代表選挙の結果と、
まるでそれを待つかのように動き出した地検特捜部の
敗者に対する間髪を入れない事情聴取要請。
あまりにもドゥーヴィルで練られたシナリオ通りに
事態が推移するので、せめてここを訪問してくださる
皆さんにだけは、昼寝ネコ一族の実態の一部を
お見せすることにしようと決心しました。

なお、今年の猛暑のせいなのか、音声の質に難点があり
途切れ途切れなため、かなりの部分は、
私自身が推測しての翻訳となることをご了承ください。

(陰謀の超訳というか迷訳です)
「フランス情報部の統括部長の講話内容」

みなさん、ようこそフランスへおいでくださいました。
とくに、将軍(イスラエル)はイランとの緊迫した
時期にもかかわらずご参加くださり、心よりお礼申し上げます。

この建物は厳重に盗聴防止策を講じてありますが、
一応、安全を期してターゲットに実名を使用せず
あの危険人物をヒトラー、彼の所属する政党をピラミッド、
膨張主義の隣国虐殺国家政府をUFOと呼ぶことにします。

ご存知のように、ヒトラーはピラミッドの次期代表、
即ち実質的に日本国の総理大臣を選ぶ選挙に
立候補する準備をしています。追い詰められたからです。
もともと東京地検特捜部内部でも、起訴と不起訴の意見は
拮抗していました。複数の検察審査会の審査結果も
起訴相当と不起訴相当に分かれ、微妙な状況にあります。
ところが、ここにきて局面が変わってきました。
1)ピラミッド内で、反ヒトラーの急先鋒であるS氏が、
  監査法人を動かし、ヒトラーが幹事長時代の
  政党助成金の使用状況精査に着手しました。
  その結果、累計で100億円以上の
  使途不明金が判明したのです。
2)アメリカ政府の圧力により、スイスの銀行協会が
  高額預金者の名簿公開に踏み切りました。
  その結果、ヒトラー名義で百億円単位の預金が
  スイスの某銀行のフランスにある支店その他
  何カ所かに分散されていることが分かりました。
  時期的に、湾岸戦争の時にアメリカ政府に拠出を決めた
  膨大な金額の一部であることが判明しています。
  オバマ大統領は秘密裏にこの情報を菅総理に伝えました。
  明らかな公金横領であり、巨額の脱税事件です。
3)ヒトラーはUFOの意に沿う形で、日本の実効支配を許す方向に
  舵を切り、その見返りにいくつかの利権を約束されています。
  明らかな売国行為です。

とくに最近のUFOは、洋上での示威行為、領海侵犯を
頻繁に繰り返しており、さらに大型空母を4隻建造中で
洋上の支配権を拡大する野望を抱いています。

もし今回の代表選挙で、ヒトラーが勝利するようなことがあると
UFOは一気に日本に対する影響力を強め、基礎科学分野の
成果を含め、さまざまな先端技術を入手することになります。
つまり、UFOの軍事技術は飛躍的に高まり、
我々同盟国にとって、取り返しのつかない
事態になることは明白です。そこで、私は同盟国の皆さんの
協力を得て、まずはなんとしても危険人物であるヒトラーの
代表戦勝利を阻止することを最優先課題としなければなりません。
幸いに、米国CIAの協力でヒトラーおよび側近の
性的なスキャンダル情報が提供され、日本の複数の週刊誌が
代表戦直前に暴露する準備をしています。

菅総理サイドが、上記の複数情報を水面下で
投票権を有する議員、とくに新人議員に流布し
さらに、アメリカ政府は菅政権の誕生を期待していることを
トップシークレットとして伝え、何人かの下院議員から
彼ら新人議員に直接電話で菅支持を依頼すれば
ヒトラー支持の流れは急激に衰退することでしょう。

しかし仮に代表選挙で敗北しても、ヒトラーの有する
海外資産および選挙参謀としての能力が温存されると
危険性もまた温存されることになります。
そこでヒトラーを完全に排除するためのシナリオが必要です。
我が国がオバマ大統領を通して、米国国務長官と
駐日米国大使にお願いした結果、
彼らの尽力が奏功して、検察上層部の説得に成功しました。
ヒトラー寄りの検察上層部にはやはり、金銭スキャンダルが存在し、
それをテコに「司法取引」が成立したのです。
代表戦敗北が確定した直後に、東京地検はヒトラーに対し
事情聴取の申し入れを行います。
国税庁を含む関係機関には、われわれが情報部を総動員して
入手したヒトラーの犯罪的データを提供します。
脱税、公金横領、職務権限の逸脱、UFO政府との癒着、
贈収賄、果ては本来であれば問われるべき
反国家的行為・・・列挙すればきりがありません。
これらが白日の下に曝されて初めて、彼は文字通り
刑事被告人として起訴され、政治的生命を絶たれるのです。
ここまでは、シナリオ通りに進むことが確実になっています。

フランス情報部の統括部長の話しは、まだまだ続きます。
これから起きるであろうことは、ここに掲載することを
控えたいと思っています。クレモンティーヌは
引き続き、必要な情報を私に送ってくるでしょう。
もし、本当に日本が危機的な状況に陥りそうになったら、
そのときは改めて、昼寝ネコネットワークの情報を
掲載することにします。

どうか皆さん、日本が住みよい国であり続け
安心して昼寝ができる環境が維持されるますように。
引き続き選挙には棄権されないよう
よろしくお願いいたします。

アホな長文にお付き合いくださり、
有難うございました。
心より篤くお礼申し上げます。

昼寝ネコと姪のクレモンティーヌより
by hirune-neko | 2010-09-14 21:33 | 創作への道 | Comments(4)
Commented by ある年寄り at 2010-09-16 09:03 x
ピラミッドで言えば、先っぽが悪と言う名の権力、底辺は残り物を食べ働き詰めの蟻。ピラミッドの中は解明出来ない守られた陰謀の巣。
ヒトラーのあの目は魔物の目にも。土壇場の笑みか不気味です。
所詮、私達は蟻にすぎないのですよ。
Commented by hirune-neko at 2010-09-16 09:27
>ある年寄りさん

はじめまして・・・ですよね?
駄文をお読みくださり、有難うございます。
今回の文章は大変不評でして、昨晩も電話で知人から
「なんなのあれ?最後まで読めなくて
途中で止めちゃったよ」と言われてしまいました。
でもまあ、こういうカテゴリーの妄想文も
私の一部分ですから、気にせずにいます。
ですから、こうしてちゃんとお読みくださり
さらに大変鋭いご指摘をくださって
心よりお礼申し上げます
有難うございました。
Commented by バオバブ at 2010-09-16 10:29 x
読んでいるうちに自分の頭の悪さに倒れそうになりました。
普段からおちゃめで難しい事を考えていらっしゃるのですねぇ~。

思わずビールのCMに流れているクレモンティーヌの天才バカボンのテーマ曲が頭から離れなくなってしまいました。
『これでぇ~いいのだぁ~これでいいのだぁ~
ぼんぼんバカボンばかボンボン~♪』 とバサノヴァ調の変な日本語の曲。

所詮わたしの頭はこの程度でありんす。
物事に迷った時は、このお唄が、おまじない!
Commented by hirune-neko at 2010-09-16 11:09
>バオバブさん

「クレモンティーヌの天才バカボン」って、今初めて
YouTubeで検索して・・・ああ、これかぁ、です。
一応、フランス語でも歌っている方なんですね。
げっ?ひょっとしてフランス人なんですか?
本当に私って、改めて世間知らずでお恥ずかしい。
Mt.RAINIER Caffe Latte CM Song・・・
聴いてみたんですが、これは間違いなく
フランス人のアクセントですもんね。
「これでいいのだ・・・」って歌ってるから
てっきり日本人だと思っていました。
えっ?カトリ〜ヌ・笠井は世を欺く仮の姿で
本当はクレモンテイーヌ?なんですか?
なんか頭の中が混乱してきました。

で、そうなんですよ。
私は二重スパイどころか、七色の七重スパイなので
いつも身の危険を感じながら、世界情勢に
アンテナを張って生きているのです。
これが私の真の姿なんです。じゃじゃ〜ん!



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妄想から始まり、脳内人格を与えられた不思議な存在

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昼寝ネコのプロフィール
・1951年
 小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。

・1969年 
 中央大学経済学部入学
 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。

・1974年 
 同大学卒業
 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。
     
・2006年 
 現在に至る
 プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。

・2010年 宇宙の旅
 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。

・現在
 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。
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