クルト・モルとエメーリアエンコ・ヒョードル
*YouTubeで見つけた唯一の貴重な動画です
・・・「魔笛」のザラストラのアリアですよ。 オペラといえば、なんといってもソプラノとテノールが花形で クライマックスの独壇場であるに違いない。 ドミンゴ、パヴァロッティにカレーラス・・・。 オペラのアリアは移調して歌わないという決まりがあるらしく テノールの曲をバス歌手が歌ったなど、聞いたことがない。 しかし歌曲は別で、ある作品をテノール歌手が歌ったり アルト歌手が歌ったりということは、日常茶飯事であるようだ。 バリトンもそれなりに著名な歌手が存在する。 しかし、バス歌手ともなると、 かなり限定されるのではないだろうか。 個人的には、ドイツのクルト・モルの歌が好きである。 シューベルトの歌曲集「冬の旅」は、 フィッシャー・ディスカウなどのように バリトン歌手が「さあ、聴かせてやるぞ」という感じで レコーディングする方がポピュラーかもしれないが バス歌手の演奏を探すのはちょっと骨が折れる。 その点、クルト・モルの歌唱には独特の 深みとマイルドさがあり、熟練された人間味もある・・・。 そう感じている。 割と声楽分野が好きなので、知らない歌手がいたら 好奇心でいろいろ聴いた時期があるが、 お金を出してCDを買うとなると、クルト・モールだ。 最近、改めてオペラの良さに脱帽している。 同じように、大変敬服している人物は エメーリアエンコ・ヒョードルである。(どこが同じなんだ?) エメーリアエンコ・ヒョードルとは、メトロポリタンや パリ・オペラ座の専属歌手などではなく ウクライナ出身の格闘技選手であり 柔道やサンボの名選手でもある。 プロレス、柔術、ボクシング、柔道など あらゆる格闘家と対戦しているが、 そのファイティングスタイルに、私は魅せられている。 寡黙、ストイック、冷静沈着、秘めた闘魂。 クルト・モルとエメーリアエンコ・ヒョードルには なんの接点も見いだせないが、私にとっては 敬愛・尊敬する偉大な存在である。 ついでながら、ウクライナについて調べるうちに かつてのユーゴスラビアがスロベニア、クロアチア、 ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、マケドニアの 6カ国に分離独立していることを、つい最近知った。 恥ずかしいが、本当の話である。 いつか行ってみたい東欧である。 東京のポーランド大使館に行き、 ビザの発給を受けたものの結局は行かなかった。 悔やまれるが、いつかまた もっと地理と歴史を勉強してから 改めて行きたいものだ・・・年齢不相応に 好奇心だけは、まったく衰えていないようだ。
by hirune-neko
| 2009-06-19 21:58
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Comments(2)
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ffffoffice11 at 2009-06-19 22:00
初めまして!
遊びに来ました! これからヨロシクお願いしま~す<m(__)m>
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hirune-neko at 2009-06-19 22:15
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・1951年
小さいころ、雨ざらしで目ヤニだらけの捨てネコを拾ってきては、親から小言をいわれる。小学校低学年の音楽と図工は通信簿が「2」。中学からバスケを始めるも、高校2年で部活を止め、ジャズ喫茶通いが日課となる。授業が退屈でがまんできず、短編小説を書いては授業中のクラスで強制的に回覧させ、同級生の晩学を妨げることしばしば。早く卒業してほしいと、とくに物理の先生が嘆いていたようだ。ビル・エバンス、チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーンに心酔。受験勉強をすっかり怠り、頭の中は浸水状態。 ・1969年 中央大学経済学部入学 まぐれで合格するも、東大安田闘争・70年安保闘争などの影響で神田界隈はマヒ状態。連日機動隊がやってきて大学はロックアウト・封鎖の繰り返し。すっかり希望を失い、大いなる時間の浪費が始まる。記憶に残っているのは、ジャズを聴いたこと、大学ノートに何やら書きなぐったこと、ぼーっと考えごとをすること。数限りなく、雑多なアルバイトをやったこと。一応は無難にこなした・・・はずだ。いろいろ本を買いあさったが「積ん読状態」で、ただ、アルベール・カミュの作品には衝撃を受ける。それと、寮生活だったので、嫌いだった納豆を食べられるようになったのは、収穫だった。 ・1974年 同大学卒業 1年留年し、5年かけてなんとか卒業。理由は単位を落としたからだが、結局5年間の学生生活で授業に出席したのは、おそらく数十日ではなかったろうか。毎回レポート試験で単位をいただいたが、ほとんどは寮生仲間に「餃子ライス」を報酬に、作成を代行してもらった。今さら卒業証書を返還せよといわれても、もう時効だろう。白門同窓生の恥部であることは、重々自覚している。 ・2006年 現在に至る プロポーズしたら1週間待ってくれという。そんなに待てないといったら、翌日ハート型のケーキを焼いて待っていてくれた。世の中には奇特な女性がいるものだ。おまけに4人も子どもを産み育ててくれて・・・育児放棄の夫に寛大な女性で・・・おまけに子どもたちは・・・三人の息子と息子のような娘が一人なのだが・・・父親を反面教師として、なんとか実社会に順応している。大したものだ。わが家には、「親の七光り」など存在せず、「子の七光り」で恩恵をいただいているようなものだ。 ・2010年 宇宙の旅 人生も、それなりに辛抱して生きていれば、悪いことばかりではないなと思っている。2010年には、どこで何をしていることやら。宇宙のチリになっているのか、地中に埋もれているのか、はたまた相変わらず時間を見つけては昼寝三昧なのか、こればかりは全く予測がつかない。 ・現在 このブログを始めた頃、2010年なんてずっと未来の存在だった。でも、気がついてみたら2010年はすでに過去のできごとになってしまった。2013年になり、もうじき2014年になろうとしているこの時期に、改めてブログに書き残された何編もの雑文が、自分の心の軌跡という遺産になっていることを感じている。6年前に「昼寝ネコの雑記帳」という単行本を出版した。最近は「続・昼寝ネコの雑記帳~創作短編集」を発刊しようと、密かに機会を窺っている。 お気に入りブログ
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